第32回日本霊長類学会大会参加レポート
2016.07.19
第32回日本霊長類学会大会参加レポート
文責:中高生物部顧問 大平
第32回日本霊長類学会大会が7月15~17日に鹿児島大学構内で開催され、16日に行われた中高生ポスター発表に、本校の中学3年生2名(伊藤太郎君、黒田峻平君)が参加しました。「中高生」となっていますが、実際には中学生で参加したのは本校の生徒だけでした。
ポスター発表の概要ですが、まず各グループが任意で設定したテーマに基づいて予め作成してきたポスターを指定の場所に展示し、その後に1時間強の時間が与えられるので、その間にポスターを見学に来た人たちに対して説明を繰り返します。これら見学者の中に含まれる審査員が評価をし、受賞者が決まります。
今回本校から参加した2人の共同の展示内容は「動物園におけるオランウータンの行動特性」です。2人は「動物園(管理下)のオランウータンは、野性下のものに比べて、『採食』の時間が少ない」という仮説を立て、それを検証するために、東京都の多摩動物公園に於いて数週間に渡り、合計数十時間にも及ぶ調査を行い、有意な差があるとの結論を出しました。
昼食時に実施されたランチョンセミナーにも参加し、他校の生徒とコミュニケーションを図る機会もあり、たいへんに充実した大会でした。今回、本校の生徒は惜しくも受賞を逃しましたが、貴重な経験を積むことができましたので、今後の活動に役立ててくれることを期待しています。